沿革

安龍寺は、洞雲山を山号とし、文禄4年(1595年)に日杲良吉大和尚によって開山されました。当初は真言宗の瀧見寺と称し、本尊は観音菩薩でしたが、後に曹洞宗に改宗し、寺号も安龍寺と改められました。現在の本尊は阿弥陀如来であり、脇仏として右に観音菩薩、左に勢至菩薩が祀られています。

明治16年12月26日(旧暦)に、教員室の炬燵からの出火により本堂と庫裡が全焼し、当時の住職が焼死するという痛ましい火災に見舞われました。しかし、安龍寺の弟子であり、福島県会津野沢の常楽寺の住職であった大全方丈の尽力により再建され、大全方丈は後に中興開山智良大全大和尚となりました。

安龍寺は、長い歴史の中で宗派の変遷や火災による焼失など、様々な困難を乗り越え、現在に至っています。